理事長挨拶


会頭 宇都宮 初夫 


理事長 姫野 吉徳

新生SJF学会ホームページ開設のご挨拶
この度、関節ファシリテーション学会(SJF学会)の公式ホームページが全面的にリニューアルいたしましたことを、謹んでご報告申し上げます。これもひとえに、日頃よりSJF学会の活動に深いご理解と温かいご支援を賜ります全国の会員の皆様、そして関係各位の皆様のおかげであり、心より厚く御礼申し上げます。新しいサイトでは、当学会の理念や活動内容、研修会・学術集会の情報などをより見やすく、分かりやすくお伝えすることを目指しております。

SJF学会は、2000年にその前身となる研究会が発足して以来、地道ながらも着実に歩みを進めてまいりました。そして本年、皆様のお力添えにより、創立25周年という記念すべき節目を迎えることができました。四半世紀にわたり、私たちは理学療法における治療的運動の一技術として、関節ファシリテーション(SJF)の理論と実践の探求、そしてその普及に情熱を注いでまいりました。

SJFは、単なる一つの手技として開発されたものではありません。当初から、現存の治療的運動の欠点を補う技術として関節機能の最適化に焦点を当ててきました。その結果、現在では他のいかなる理学療法技術も、このSJFなしにはその真価を発揮することができないほど、極めて重要な基盤技術としての地位を確立いたしました。SJFは、まさに理学療法の効果を最大限に引き出すための「要」であり、その存在なくしては、質の高い治療提供は困難であると断言できるほどです。

現代は、毎年1万人を超える新人理学療法士が誕生する、まさに混沌とした時代です。このような激動の時代において、私たち理学療法士が専門職として生き残り、社会からの信頼に応え続けるためには、真に有効な治療技術を身につけているか否かが、その医療職としての人生を左右する最も重要な要素となります。SJFは、その道のりを力強く支える、確かな技術であると確信しております。しかしながら、いかなる優れた技術も、その習得には相応の時間と粘り強い努力が不可欠です。特に、これから理学療法士としてのキャリアをスタートさせる若い皆様には、免許取得から真の一人前の臨床家となるまでの道のりにおいて、SJFの習得に積極的に挑戦し、研鑽を積んでいただきたいと心から願っております。なぜなら、関節の適切な治療なくして、関節の可動域を最大限に引き出すことはできませんし、筋収縮力を効果的に増強させる治療も成り立ちません。さらに、複雑な運動を司る協調性を高める治療や、日常生活動作に不可欠な巧緻性を向上させる治療においても、関節機能の安定と円滑な動きがその基盤となるからです。SJFは、これらすべての治療効果を飛躍的に高めるための、まさに「礎」となる技術なのです。

この25年間、SJF学会が継続して活動し、発展してこられましたのは、ひとえに全国各地でSJFの普及と発展にご尽力くださった会員の皆様お一人おひとりの熱意と、惜しみないご支援の賜物です。皆様の情熱が、SJFを現在の重要な技術へと育て上げ、多くの患者の希望となってきました。私たちはこれからも、この素晴らしいSJF技術を次世代へと確実に継承し、さらに発展させていくために、学術団体としての使命を全うしていく所存です。新しくなったホームページが、会員の皆様にとってSJFに関する最新の情報や、深い学びの機会を提供する場となり、皆様のさらなる研鑽、そして臨床における質の向上に繋がることを心より願っております。

今後とも、関節ファシリテーション学会の活動に変わらぬご理解とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

関節ファシリテーション学会 理事長 姫野 吉徳

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